『想像の歩道橋から』について
『想像の歩道橋から』というEPを作りました。
聴いてない人は聴いてくれるととても嬉しいです(聴いてくれた人、ありがとう!)
【🔊お知らせ🔊】
— コサメガ (@kosamega) 2025年12月1日
コサメガ 1st EP『想像の歩道橋から』
各種音楽ストリーミングサービスで配信開始しました!
ダンス×ポップ×重音テトSVって感じです!
チェックよろしくお願いします!
Stream:https://t.co/Q0al1GYt7Y pic.twitter.com/dxCQcSbri3
作ってるときに考えていたことや、今思うことを忘れないように書いておきます。
- 完成までの流れ
- 全体的な方針
- 参考曲まとめ
- 1. steps in heads
- 2. 羊雲の上に立って
- 3. transient reflections
- 4. またどこかのタイミングで合流しよう
- デザイン
- 気持ち面
完成までの流れ
去年アルバムを出し、依頼をやったりユニットをやったりした結果、何すればいいかよく分からなくなる
↓
2月:なんか起きないかな~という思いで重音テトSVを購入
↓
(断片がぽつぽつとできつつ一曲にまとまらない期間)←EP 1曲目の断片が発生
↓
6月上旬:曲作り配信を開始←ゆるく緊張感があって、すぐだらける自分にはとてもよかった
↓
6月下旬:なんか起きないかな~という思いでとりあえず2025秋M3に応募
↓
8月:『transient reflections』という曲を作りボカコレに投稿
↓
EP曲を増やす
↓
10月:M3で頒布
重音テトSVを買ってみたり、配信してみたり、M3に出てみたりと、なんか起きないかな~と動いたことが最終的にいい結果につながったのでよかったです。
また何すればよく分からなくなったときはなんか起きないかな~と動いてみようと思います。
全体的な方針
- クラブユースな感じにする
- DJって楽しい。ところで自分の曲がDJでかけにくい!という問題があったため。
- SWAMを使う
- 買ったのに全然使ってなかったため
参考曲まとめ
Stream PAS TASTA - turtle thief (ISLTR remix) by ISLTR | Listen online for free on SoundCloud
1. steps in heads
EPの中で一番昔に作った曲で、一番前のアルバムのノリが残っている気がします。
ペンタトニックのピアノのリフを繰り返してポリリズム的になってる?(基本3.5拍でワンループ)
コード的には基本的にIVM9とIadd9/IIIの繰り返し。これしかやってないなと毎回思いつつ、これが一番好きだしな~と思ってやってしまっている。
歌もの4つ打ちとしては以下の曲を念頭に置きながら作ってたと思います。
sunameri smoke ‑ 曲・歌詞:PAS TASTA, Cwondo | Spotify
沒關係 it’s okay!! ‑ 曲・歌詞:Tomggg, Merry Lamb Lamb | Spotify
Boyfriend (Tomggg Remix) ‑ 曲・歌詞:Mark Redito, Tomggg, TOFUKU | Spotify
ドロップ?的なところは、サブベースがブーンってなる曲にしたいな~というところから始めました。はるか昔にイノタクさんが良いと言っていたのを見て買い、そのまま放置していたSablabを投入。ブーンってなってるベースがパッとリリースの短いスネアがなった瞬間消えると気持ちいいよな~という。
念頭に置いていたのは以下の曲。ミョミョミョみたいなシンセはCurtain Figみたいな感じにしたく、Liveのプリセットで一番それっぽかったやつを少しいじったものを採用(今確認したら、Ballroom Bluesっていうプリセットのアタックとリリースを短くしてフィルターを調整してました(シンセのことを何も理解していない))。
Curtain Fig ‑ 曲・歌詞:Tomggg | Spotify
Breakthrough (for me) ‑ 曲・歌詞:in the blue shirt | Spotify
あとは気持ちいい感じになるようにビートをずらしたり?かけあい?を入れたりして終了
2. 羊雲の上に立って
任天堂のボサノバみたいなことがやりたかったです。
この時期、任天堂のBGMをとりあえず流しておくみたいなリスニングばかりしていて、どれを明確に参考にしたとかは覚えていないのですが、打ち込みっぽいギターとsine波は使おうと思った気がします。
ピアノ入れる感じは以下の曲を念頭に置いていたと思います(いい曲すぎる)。
dozy dozy (잠이솔솔) ‑ 曲・歌詞:J Rabbit | Spotify
無駄にベースがでかいですが、まあこれはこれか。
これを作ってた時点で、EP全体を通してコード的な工夫があまりなかったので、bメロで少し展開させました(IIIbからVIbに行くやつ)。手癖なのであれですが、良いしな~と思いながら採用。
対旋律?的に入れた笛が個人的にかなりいい感じにできたと思います。以下の曲みたいにしたいな~と思いながら作ってました。メインメロをなぞったり掛け合ったりするといいんだな~という。
めくるめく師走 ‑ 曲・歌詞:ゴリラ祭ーズ | Spotify
港の見える街 ‑ 曲・歌詞:Orangeade | Spotify
先に3曲目『transient reflections』があり、こちらはバーとコードが鳴って、かつ、歌もしっかり入る曲だったので、この曲ではEP全体のバランス的にドロップ的なところはミニマルな感じにしたいな~と思っていました。
以下の曲を念頭に置いていたと思います。
Higher Higher Dawn ‑ 曲・歌詞:Metrist | Spotify
Sinner Collectiv ‑ 曲・歌詞:Muadeep | Spotify
ベランダ (feat. 初音ミク) ‑ 曲・歌詞:サタスコ, 初音ミク | Spotify
何もわかってないですが、一応footworkのつもりで作っていて、以下の曲を念頭に置いていたと思います。
Wake Up Slap ‑ 曲・歌詞:latesleeper, gyrofield | Spotify
You Know I Got That / Wont Stop Callin ‑ 曲・歌詞:Khadija Al Hanafi | Spotify
Growing ‑ 曲・歌詞:Tomggg, Airliftz | Spotify
3. transient reflections
Chime x Skybreakの来日公演を見て感動し、昔のダブステップを聴いてみた結果、ダブステップ判定が広がった?というか、garageから最近のUKのベースミュージック(?)への流れが見えたというか?(完全に幻覚かもしれない)そういう感じの時期でした。
最初期のDubstepを聴いてかなり目が開かれ、ここら辺の曲がやってることを少し理解できたかもしれないhttps://t.co/JTyFed4lXb
— コサメガ (@kosamega) 2025年6月9日
好きな感じでビートを組んだあと、なんとなくリフを決めてピアノとアコギ足して~という感じだったと思います。
念頭に置いていたのは以下の曲だったと思います。例のごとく全然できてないです(ベースを頑張れていないのが本質的な違い?)。
Slide ‑ 曲・歌詞:Azaleh, Stasys, Alydian | Spotify
Cosmic Fern ‑ 曲・歌詞:Stasys | Spotify
grabbing some fallen twigs ‑ 曲・歌詞:eksau, lalanoi, いみの, Ik4sumi, ISLTR, mybear | Spotify
1サビはバーってしたかったので、バーってしました。
最も念頭に置いていたのは以下の曲です。
everyone else ‑ 曲・歌詞:phritz | Spotify
tutorialも見返した気がします(ありがとうphritzさん)
別の曲ですがこちらも
tutorialで言われていることを直接実践できた感じではないですが、自分なりに以下のことをやりました。
- リサンプリングする
- super sawを別のもので代用
- 笛を歪ませたり、管楽器を入れたり、声をサンプラーに入れたり
colour bassのサウンドをやってみたかったので、やりました。kouさんの動画を完全に参考にしています(感謝)。持ってないVSTは無視して基本的にLive純正のやつで作ったと思います。
その他工夫としてgrain delayのオートメーションを書きました。
あと念頭に置いていたのは以下の曲です。
2サビの展開はベースが16分になるやつをやってみたかったのでやってます。
Rumble ‑ 曲・歌詞:スクリレックス, Fred again.., Flowdan | Spotify
2bの後はちゃんと(?)ドロップっぽくしたかったので、しました。
サウンド的に目指したかったのは以下の曲です。歪みや音像の感じと、ポーターロビンソンのいうhappy-sadなバイブス(?)。
Rumor ‑ 曲・歌詞:Moore Kismet, WYN | Spotify
Intermolecular Lullaby ‑ 曲・歌詞:Chime | Spotify
Shot Up Overnight ‑ 曲・歌詞:Underbelly | Spotify
Never Leave ‑ 曲・歌詞:SirensCeol | Spotify
ONLY A HUMAN ‑ 曲・歌詞:Yash Bansal | Spotify
基本的には1サビのリサンプリングに歪みとかnotch filterとかcomb filterとかをかけたやつをオーディオ化してカットアップって感じです。
首をひねりながらバスにRoarを挿すシーン。Bad Auxっていうプリセットがかっこいいです。
KiloheartsのComb Filterのプリセットをポチポチ押したり、全部のパラメータがランダムで設定されるサイコロボタンをポチポチ押したりというのをいい感じになるまでやりました。
Comb Filterをポチポチするシーン
(逸れますが、Kiloheartsの無料プラグインはマジでいいので、使ったことない人は是非使ってみてください……(私はほぼ全てのパーカッシブな音にKiloheartsのtransient shaperをさしています)
その他工夫としてbassの歪みにオートメーションを書きました。
歌が戻ってくるところは以下の曲のイメージです(世界のすべての曲の中でも上位にくるくらい好き)。
Stream PAS TASTA - turtle thief (ISLTR remix) by ISLTR | Listen online for free on SoundCloud
『PAS TASTA - turtle thief (ISLTR remix)』の方では、歌はないしBPMも違いますが、ドロップの二回し目(?)で優しいピアノが入ってくる感じが好きで、それを目指しました。ベースミュージック的な気持ちよさとbotanica的な?バイブスが?同居している?
ミックスについて、「高域強すぎるかな?」「いや強すぎるくらいが良いだろ!」「さすがに強すぎるか」を往復し、結果、強すぎる状態で世に出ました。少し傷つけてしまうくらいが俺が本当に表現したいことなのではみたいなマインドだった気がします(マジで不快だった人はすみません)。
これを思い出してました。
Age of Fluctuation ‑ 曲・歌詞:Parannoul | Spotify
4. またどこかのタイミングで合流しよう
最後に作りました。音楽的なフックがあるタイプの曲を作ろうとここまで進めていたので、最後は"普通にいい曲"を目指して作りました。
特に衒いもなく、ドラムンベースに良いコードとメロをのせようという感じです。
Polaris ‑ 曲・歌詞:セイレーン | Spotify
Stellar Stellar ‑ 曲・歌詞:星街すいせい | Spotify
Everything Goes On ‑ 曲・歌詞:ポーター・ロビンソン, League of Legends | Spotify
REFLECTION (feat. 中村佳穂) ‑ 曲・歌詞:tofubeats, 中村佳穂 | Spotify
デザイン
前回に引継ぎMyca.さんにお願いしました。
「想像の力で、現実を……!みたいなバイブスで~」と相談した結果、DLカードに各々好きなようにシールを貼るとかいいんじゃね?という話になり、実現しました。
めちゃくちゃいい感じで大満足です(感謝)。
頒布形態はDLカード+特製シールです!
— コサメガ (@kosamega) 2025年10月25日
DLカードにはBandcampのDLコード貼り付けておきます!
特製シールはDLカードに貼ったり別の場所に貼ったりしてください! pic.twitter.com/onKw2nKE1q
気持ち面
前回、あとがきとして改まった感じでセルフライナーノーツを書いて公開しました。今回も同じようなものを書いたので公開します。
(全ての作品は不可避的に自語り的な要素を含むと思いますが、それはそれとして)かなり自語り要素が強いので、音楽的な話だけで良い方はここでブラウザバックしてもらえると助かります。
以下少し格好つけた感じになります。
🎈
目の前のものを曲にするべきだと思っていた。
現実がどういうもので、その中でどうやって意味のある人生を生きていくかを考えるべきで、本当のことは現実にあって、それを曲にするべきだと思っていた。想像やフィクションも良いと思うけど、それは自分がやることではないと思っていた。通り過ぎた南風に夢が散るような、そんなシーンを集めるべきだと思っていた。実践できていたかは別として。
🏃♂️➡️
単純な話、状況が変わった。
京都での、少し長めのモラトリアムが終わり、東京で労働をし始めたことで、日常的に目に映るものには魅力を感じられなくなった。最適化された、純粋な手段としての経路を抜け、集中管理された空調や照明のもと、売り物の価値を最大化する方法を考える時間が人生の大半を占めるようになった。理性的な存在としての人間の本性や、世界に意味があるための超越論的な条件、理想の音楽などについて考える時間はみるみる減っていった。何の変哲もない、非常にありふれた話だと思う。
一つにまとまっていく。
雇う側がいて、雇われる側がいて、雇う側の理想を実現することによって、雇われる側にお金が渡される。雇う側の理想は基本的には利益を最大化することで、本当に単純化すれば、誰かが求めているものを生み出し、届けること?利益を最大化することが一番大切で、それを実現する能力がある人間が一番偉い。大切なことや偉さの基準が与えられ、評価制度が整備されれば、ゲームになり、あとは勝手に一つにまとまっていく。
別にそれでいい。
環境に恵まれたこともあり、想像していたよりは今の状況に順応できている。これはこれでおもしろみがあるし、やりがいを感じることもできている(朝起きられないのと、定期的に機能停止してしまうことがあるのと、常に有休が尽きる不安があるくらい)。何より、このやり方が現状、長期的に見て安定してお金を得ることができる手段で、俺はできるだけ安定してお金を得たい(不安なので)。だから、資本主義が、雇う側が、顧客が、道具が、やるべきことを与えてくれる、別にそれでいい。このゲームから降りるのがかなり大変で、それで苦しい思いをしている人が大勢いるということは頭では理解しているつもりで、でも自分個人としてはいったんこれでいい。
生活は、別にいい。ただ、曲にすることがなくなってしまった。
1st アルバムを作っていたころは、生活や目の前の風景と音楽を作ることが接続されていた。一体化していた。意味を獲得することや、音楽について考えることが生活の大半を占めていて、それが現実で、それを曲にすればよかった。今は、、、う~ん。別に特別嫌悪感があるとかではない。授業めんどくさいなとか、部活めんどくさいなとか、バイトめんどくさいなとか、その延長線上にある感情だと思う。
⭐
きっかけとかは覚えてないが、ある時期からThreadsというSNSで無意味な言葉の羅列・フレーズを投稿するようになった(日中があまりに、目的・手段の連鎖に覆われている反動かもしれない)。多くの人にとっては普通のことだと思うが、自分はこれまで基本的にある程度情報のある投稿(良かった曲についてのつぶやきなど)しかしてこなかったため、これが新鮮で面白かった。大げさかもしれないが、目の前のこと以外の、もっと感覚的で質感だけのものを表現する方法を覚えていった(別にこれまでの歌詞にもそういう要素は含まれていたと思うけど、明らかに自覚的になった)。
そこから少しずつ調子が上がっていった。目の前のもの以外を表現できること。言葉の上では自由であること。想像の中では自由であること。DAWを通しては自由であることを改めて理解した。
想像の歩道橋からは
どこまでもきらめいた視界が
ちぎれたこれからが
楽しげに飛び回って見えた
🏃♂️
自分はやっぱり、自分のような人のために音楽を作っていると思う。大体の人は雇われることになる。大体の人は、自分にとって一番充実感を覚えることや、楽しいことや、譲れないものとは別のことでお金を稼ぐことになる。その中で、いい感じにやっていくことになる(それはそれとして、これに当てはまらない人にも聴いてほしいと思う。目の前のものがどういうものであれ、言葉や想像やDAWの中で俺たちが自由であるということに代わりはない)。
とにかく、聴いてくれた人がこれからをいい感じにやっていく一助になったらとてもうれしい。
『風のような声のような』あとがき
あとがき
音楽家が音楽家として勝負するのであれば、それは音楽によってでなければならないだろう。その意味で、このあとがきにおいて、私は音楽家としての勝負から降りていることになる。しかし、そのような勝負よりも大切なことが今の私にはあり、「音楽は言葉では表現できないことを表現することができる」という使い古されたフレーズが正しいように、「言葉は音楽では表現できないことを表現することができる」ということもまた同じくらい正しいと信じているのである。
*
一方で、初音ミクは風のようである。
初音ミクは風のように透明である。初音ミクは、ある時には科学の限界を超えてやってくる。ある時にはネギを振り、ある時には世界で一番おひめさまなのである。公式設定は「年齢 16歳、身長 158cm、体重 42kg、イメージカラー ブルーグリーン」と非常にミニマルなものだし、もっと言えば、この設定すらもしばしば無視される。初音ミクは透明であるから、ほとんどの特徴づけを受け入れ、そしてそれはつまり、ほとんどの特徴づけが意味をなさないということである(よってこのことが正しければ、以下私が述べることもまた、初音ミクの一側面でしかないし、どのくらい意味があるのかも定かではない)。
初音ミクは風のように意味を持たない。「風が語りかけている」と誰かが述べたとすれば、それは擬人法である。嵐を告げる風が吹いたとすれば、たしかにそれは何らかの意味を持っていると言えそうだが、私たちが日々交わしている意味と比較すれば、それはとても貧弱な意味でしかない。初音ミクは人ではなく、人が意味を持っているのと同じようには意味を持たない。
他方で、初音ミクは声のようである。
初音ミクは声のように意味を持つ。私たちが声で、文字で、表情でやり取りするような意味を、初音ミクは持つ。先に言ったことと矛盾するようだが、少なくともたしかに私にはそうとも感じられるのである。
初音ミクは風のような声のような音である。
初音ミクは音であり、それは意味を持たない世界と意味を持つ世界の重なる場所にいる。時にはシンセサイザーとして扱われ、時にはフィクショナルキャラクターとして扱われ、時にはボカロPの分身として扱われ、それらは同じ初音ミクとして扱われる。そしてそれは、ただの音でもある。風のような音であり、声のような音であり、風のような声のような音なのである。
そしておそらく、本当は、私もあなたもそうなのである。豊かな意味で、理由で、規範で満ちた世界と、意味も、理由も、規範もない、ただ物理法則に従うのみの世界とが重なる場所に、私も、あなたもいるのである。目の前にハエが飛んで来たら舌を出すカエルのように、私たちは特定の特徴を持った音を聴いたとき、ある意味で反射的に笑い、泣き、踊るのである。しかし、それは本当の笑顔で、本当の涙で、本当の踊りでもあるはずなのである。
私が、あなたが、世界がそうあるということを、初音ミクは体現していると思う。そして、そのような世界でどのように生きていくべきかを私に教えてくれるのもまた初音ミクであり、ボーカロイド文化であると思う。
初めは初音ミクでなくてもよかった。何となくなじみがあって、10年代後半において歌ものを一人で作るのに都合がよかったというだけである。別にボカロでなくてもよかったし、本当は音楽でなくてもよかったのだと思う。しかし『風のような声のような』というこの作品は、音楽という形をとらなければならなかったし、ボカロでなければならなかったし、初音ミクでなければならなかったのである。少なくとも私にとってはそうなのである。
*
この作品はひどく個人的なものであると思う。思うだけで、どのように受け取るかは基本的にあなたにゆだねられている。私は、見えない大衆の心や体を刺激するために音楽を作ってはいない。私は、かけがえのない私に刺さるように音楽を作っているのであり、もしあなたに私の音楽が刺さったのだとすれば、それは、実体のない大衆の、かえのきく一構成員としてのあなたではなく、かけがえのないあなたに刺さったということのはずである。越えることのできない断絶がある私とあなたの間に、共通項があったということのはずである。そうだと信じたいのである。もしそのようなことがあったとすれば、それは私にとって何事にもかえがたい喜びである。
*
最後に、ここまで言葉を積み上げてきたことそれ自体をひっくり返すようで申し訳ないが、私にとって音楽は、基本的には単に楽しいものである。「何も考えずに音に合わせて踊っていれば楽しくなれる」という側面が入り口としてあり、そこにおいて言葉は聞き流されるかもしれないが、しかしそれは、決してその先にある何かに劣るものではないと思う。
時に風を浴びるように、時に声に耳を傾けるようにしてくれれば、それが一番私の意図に沿った楽しみ方であり、そしてその意図は無視されても構わないものなのである。
2024年4月 コサメガ
『風のような声のような feat. 初音ミク』について
『風のような声のような feat. 初音ミク』という曲を作りました。
【🔊新曲🔊】
— コサメガ (@kosamega) 2024年2月22日
コサメガ - 風のような声のような feat. 初音ミク
ビートがガチャガチャしてるボカロポップスです!!!
よろしくお願いします!!!https://t.co/DtRnITkead#ボカコレ2024冬#ボカコレ2024冬TOP100 pic.twitter.com/EAqk9vYuIS
-ここからテンプレ-
影響を受けたであろう曲をあげながら、作ってるときに考えていたことや、今思うことを書きます。
作ってるときはかなり無心の時間が長いので、ほとんど全部後付けです。作ってから時間も結構経っているので、他人の曲に「影響元これでは?」と言ってるのとほとんど同じ感覚でやってます。
基本的にSoundQuestを数年前に読んだときに得た知識をもとにやっていて、ある程度そこらへんの作法に慣れてないと読みにくいかもしれません。意味不明な個所は適当に読み飛ばしてもらって、貼ってある曲の該当箇所を聴いてもらうだけでも面白いかと思います(僕が好きな曲を知ってもらえるだけもかなり満足)。
コードはいわゆるディグリーネームで書いています(ディグリーネーム - SoundQuest)。「ドレミファソラシド」とかは階名(いわゆる移動ド)です。
理論的に間違ったことを言ってる可能性が大いにあり、めちゃくちゃなことを言ってたらすみません……。ご指摘いただけると幸いです。
-ここまでテンプレ-
曲・動画リスト
とりあえず記事内で触れた曲・動画のリストを貼っておきます
構想
今回はリファレンスをかっちりとは設定せずに作り始めました。
とっかかりは『鹿あるく - I'm not sure』です。
ボカコレ2023夏の時に聴いて衝撃でした。0:17から、メロディーは4+2の6拍子、ビートは4拍子、コードチェンジは1.5拍のポリリズムにきこえました(あってる?)。0:59からは4拍子の三連符のノリに展開。最後は転調しながらメロは3+3の6拍子、ビートは4拍子に戻りつつテンポが倍に、コードチェンジは1.5拍に(あってる?)。
とにかく、メロとビートがポリリズム的であったり、ビートが変わることによってメロのきこえ方が変わったりするの面白いなという一般的な教訓を得ました。それでいてスッと聴くこともできると凄く嬉しく、『I'm not sure』は実際にそのようになっているようにきこえて、実際に凄く嬉しい。
『風のような声のような』に限らずですが、最近はずっとビートがガチャガチャしてる歌ものを作るのに興味があり、ここら辺の気持ちです。
1サビ
『I'm not sure』が6を4+2に分けたように、8を5+3に分けたらおもしろいのでは?というのが最初の発想です。
あと別の話として、作り始めの時期にアフリカの音楽(全然理解できてなく、解像度が低い)にちょっとハマって、特にバラフォン(マリンバ的なやつ)のリフがひたすらなってる中、ジャンベ?のソロ回しをするこの動画にハマっていました。5:20辺りから始まるソロで、5連符(であってる?)っぽくなるところがマジでかっこよすぎる。
話がそれましたが、上の二つの要素を合わせ、コロコロした音で5+3のリフで曲を作ろうとなり、次のようなリフを作り、ビートを組み、他の楽器を足しました(ところで最終的にこのリフは埋もれ気味になってあんまりきこえなくなりました)。強めのキックを1、4、6拍目に置いて、3+2+3みたいな感じになってると思います。コードは4536。サビでぶん回すのは最近やってなかったので置いてみたところ良い感じだったので採用。
下のスクショで、茶色がクラリネットで水色がフルートです。フルートだけ聴くと4/4拍子でループしてて、クラリネットと合わせてきくと8(5+3)/4拍子にきこえる、みたいな狙いがあります。

ループが出来上がってメロのせるか~となったときに、とりあえず何となく付点四分で「ソ」を並べてみたところ面白い感じになったのでこれを基本に、ノートを足したり、引いたりして聴きやすくなるように調整しました。ここら辺言語化したいですが難しい。5拍目で下のドにいくやつが無いとかなりききにくい気がする。
上のドと下のドを行き来させました。『コサメガ - 風になって』のサビも、音高の変化は同じようなことになってます。
ミュートされてるノーツが付点四分で並べたノーツ。紺色のノーツがキック。薄紫(?)のノーツが最終的なメロ。全体として付点四分のノリがあって統一感がありつつ、どんどんキックと一致する部分がズレることで展開もある、みたいなことになってる気がします。結果的に息継ぎどこ???みたいなメロになりましたが、合成音声だしオッケー!ということに(コサメガ曲はそうがちで、今更ではある)。

もろもろ音を重ねていき、最終的に面白い感じのリズムになった気がします。
編曲のイメージは相変わらずここら辺を目指しています。実現できてるかは不明。
wipが残ってたので貼っておきます。キーが違うのと、IIIm7がかなりI/IIIっぽくきこえる。
作ってるときは全く頭になかったのですが、リズムのノリはかなり『長谷川白紙 - 口の花火』かもと、作ってる終盤に思いました(本当?)
1B
かなり覚えてないのですが、とにかく付点四分でメロを組み始めた気がします。途中で混合拍子になったのも、なんでだっけ………。
サビ前「帰り道に思い出して」のところのコードは2345ですが、4のところがIVmM7なのがお気に入り。要するに#Vaug/IVだと理解していて、IVとかVとかと適当に置き換えで大丈夫だと思って使ってます。『チーム"ハナヤマタ” - ヨロコビ・シンクロニシティ』1:25~などが一例。
Aメロ、サビとの対比のためにもキメ感強めの編曲に。
1A
コードはいわゆる上昇クリシェ。コードのトップノートがソ→ソ#→ラ→シ#と半音で動いていくやつ。最近だと霜降り明星の粗品さんが紹介してるので有名かもしれない。
Aメロでの使用例としては『CINDERELLA PROJECT - Star!!』を念頭に置いていました。
上昇クリシェのメロは「レ」をうまいこと使いつつ、半音で動くところをなぞったり避けたりするのがコツだと思っていて、この曲もそのようになっています。『えり・れみ from STAR☆ANIS - 恋するみたいなキャラリゼ』のサビ(0:52~)や『アイリス - 二人で旅に出る理由は?』のサビ(0:58~)などがそうなっています。
かなりカラフルな印象というか、ドラマチックな雰囲気というか、どっしりした感じが出るコード進行な気がして、これまでのコサメガ曲のムードと若干違うような気がしましたが、最終的に良い感じのところに着地できた気がします。
キックを付点四分でおいて、メロも何となくそれに沿うようになってます。これで全体を通して付点四分のノリが貫くような感じになりました。
編曲は楽器モリモリ。楽器少な目で始めてサビで増やすみたいなのをやろうと思っていたのですが、ノリで足していったらどんどん気持ち良くなってしまい、結局こんな感じになってしまいました。良いのか悪いのか怪しいですが、これはこれでいい気がします。Bメロをキメ多めにして密度的な展開作ってるので一応ダレ過ぎないようには工夫。
イントロ
サビの変形。キメって気持ちいいよねというくらい。
2A
リリースカット的な?ダッキング的な?感じでドラムとボーカル以外のバスにボリュームのオートメーションを書いてます。1Aのキックは付点四分で連続させて、最後の二拍で帳尻を合わせていたのですが、2Aでは最初の二拍分で調整してます。最近のコサメガ曲は2番以降リズムで大き目な展開をつけるのしかやっておらず、ワンパターンかもしれない。今回は耐えてる気がしますが、そろそろ別の展開もやっていきたいものです(そもそもabcabc的な展開をもうやめた方が良いかもしれない)。
2B
付点四分を一拍と解釈して、三連符のノリに。『鹿あるく - I’m not sure』的な発想のつもり。一応2Aの終わりで予告的にノリを変えてるのですが、作ってる最中に聴き過ぎたせいで判断がつかなく、若干唐突かもしれない。今の自分が聴く分には面白い変化だな~と思っていますが、どうでしょう(ご意見お待ちしております)。
サビ前、1Bではタメを作ってたところさらっと行くやつ、好き。
パッと思いつくのだとUNISON SQUARE GARDEN - シャンデリア・ワルツとか
2サビ
ほぼ同じ
ボーカルチョップ地帯
ボーカルチョップ、最高~~~~~~~。「ドゥルルル ル ル ル ル」みたいな感じでスローになるノリかっこいいな~というのはあって、動画3:31からはそれです。Exponential Rhythmsって言うかもしれない(言わないかもしれない)。下動画の0:38~みたいなやつ。
『風のような声のような』は単にグリッドに沿って間隔を広げてるだけ。

サビのメロもそうだけど、とりあえず等間隔でコピペしまくって、ポリリズム的になって面白いみたいな発想があったかもしれない。
最後はリバーブで飛ばしてDメロへ。
Dメロ
概ねサビと同じノリでコードは4321。ご存じの方はご存じの通り、コサメガは4321が大好きでして、やってなかったからやったらいい感じだったので採用。
メロは部分的にイントロの変形なのでそこまで唐突じゃないはず?
4321やったら終わり感出たのでサビに戻る予定だったのをやめてアウトロへ。
アウトロ
イントロのメロを伸ばしてちょっと編曲変えて終了。静まってから頭の方に戻ると気持ちいいよねというのはこれ意識です。
その他の曲
これに負けないエネルギーを出したい
これに負けないエネルギーを出したい2
アンセムが過ぎる。
やがて日が過ぎ 年が過ぎ
古い荷物も ふえて
あなたが かわっても
失くしたくないものは
ワタシに あずけてね
よろです🙏
後はバイブスのUNISON SQUARE GARDENを少々。
人類史上最高に
どうしようもない最狂乱を
さあ デリバリーしちゃうけど
もちろん共犯関係とはいえ
きっと絆なんか無い
期待なんかしないでよ
👈👈👈
その他の曲以外
読みました。理解できてるか怪しいですが、ボカロを使う意味、他の媒体ではなく音楽である意味について考えるきっかけになりました。
動画
今回は動画についても書いてみます。これまでのコサメガ曲の動画にも同じこと言えると思います。動画は音楽以上に良く分かってないのでいろいろ漏れある気がし、思い出したら追加します。
曲始まる前に映像挟まるのいいよねというのはこの動画意識。
※1:50辺りから自傷行為の描写があるので苦手な方はご注意ください
『22才の夏休み』もそうですが、全体の画質とか手振れとか字幕の感じとかはこの動画意識。話逸れますがフロントメモリーのこのバージョンマジで好き過ぎる。
あとはHSAMI groupも好き。
MVではないですが、道端にあるおもしろいもの撮るの楽しいよね、とかズームの感じとか、手振れの感じとかはこちらの動画意識。普通によく見てるYouTubeチャンネル。
高速で映像切り替わるのはこちら意識。
全体的な雰囲気?というか合成音声と実写の質感?というかはこちら。big love。
踏切の音ハメ(?)はこちらの2:00~のやつかも。
アウトロはこちらのイメージ。エフェクトはよく分からないのと、急に自分がやりだしてもあわなそうだなと思い、黒の余白がでかくなるのと、最後に真ん中にドンと文字がくるのだけ参考に。
4:17~スネアに合わせて画像がパパパッと切り替わってからロゴが出るのが大好きで、字幕で代用?過去の映像パパパっと切り替わるのも、バイブスとしては同じかもしれない。このライブ映像好き過ぎてマジで何回も見てる。
おわり
おわりです。変なこと言ってたらご指摘いただけるととても嬉しいです。
『薄くて軽い feat. 初音ミク』について
『薄くて軽い feat. 初音ミク』という曲を作りました。
【🔊新曲🔊】
— コサメガ (@kosamega) 2023年11月30日
コサメガ - 薄くて軽い feat. 初音ミク
秋っぽいボカロポップス目指しました!!!
よろしくお願いします!!!
full lyric video
niconico: https://t.co/rf2Y0H9QZF
youtube: https://t.co/zm4dYc6Y6X
soundcloud: https://t.co/RSnZ6zZwl5 pic.twitter.com/eu9HaGzyBm
Short MVの文字入れとタイトルロゴをタチマナユ(https://twitter.com/tachimanay53740)
がやってくれ、マジで最高で最高です(最高~~~~)。
-ここからテンプレ-
影響を受けたであろう曲をあげながら、作ってるときに考えていたことや、今思うことを書きます。
作ってるときはかなり無心の時間が長いので、ほとんど全部後付けです。作ってから時間も結構経っているので、他人の曲に「影響元これでは?」と言ってるのとほとんど同じ感覚でやってます。
基本的にSoundQuestを数年前に読んだときに得た知識をもとにやっていて、ある程度そこらへんの作法に慣れてないとかなり読みにくいかもしれません。意味不明な個所は適当に読み飛ばしてもらって、貼ってある曲の該当箇所を聴いてもらうだけでも面白いかと思います(僕が好きな曲を知ってもらえるだけもかなり満足)。
コードはいわゆるディグリーネームで書いています(ディグリーネーム - SoundQuest)。「ドレミファソラシド」とかは階名(いわゆる移動ド)です。
理論的に間違ったことを言ってる可能性が大いにあり、めちゃくちゃなことを言ってたらすみません……。ご指摘いただけると幸いです。
-ここまでテンプレ-
曲リスト
とりあえず記事内で触れた曲のリストを置いておきます。
構想
今回はかなり明確にとっかかりがあり、かなりこれです。
ALL Nighter vol.8でGlacier - Someday を聴いてめっちゃ良いな~となり、過去曲聴いて知った感じです。
『views: sand glider』でめちゃくちゃ感動し、練習で真似しようとビートのループを作り、ポロポロとピアノのリフ弾いて大体イントロの原型ができ、そのまま曲にした感じです。正直これが凄いということで話の半分以上は終わりだと思います。一応パクリのレベルまでは行ってないつもりですが、かなりこれです。
あとは作り始めた時期にTennysonの配信のアーカイブを見て、カチャカチャしたループを刻んでるのを真似しようとしました。
イントロ
上述の通り原型ができた後、音足したいな~となり、流石に?と思いながらさよならアンドロメダ過ぎるsin波を入れた結果かなり良く聴こえてしまい、そのまま採用しました。流石にさよならアンドロメダ過ぎる気がするけどもうこれが頭から離れなくて……。
1A
『Glacier - views: sand glider』的なビートで手癖的なコードとメロをのせたという感じ。リズムがややこしめな分メロとコードは素直にというイメージ。
キックとかスネアが食ってたり遅れてたりする歌ものはここら辺?(ただメロは結構素直に置いてあるという点で違うかもしれない)。
Tomggg, kiki vivi lily - License of Love
Tomggg, Vira Talisa - Turn The Lights On
相変わらずデフォで掛け合い的なことはやりたく、ここら辺です(ちゃんとプレイリスト作りこんでないので思い出し次第追加していきます)
1B
コード的な面白味を出したいな~となり、こねた結果
IVM9 | IVM9(#11) | IIIM9 | bIII6
IIm7 Iadd9/III | IVM7 II7/#IV | VM9 | IIm7/V
となりました。理屈は良く分かってないですが、平行移動は基本許容できるということにしてIVM9(#11)→IIIM9→bIII6と、半音で下降してます(今思ったこととして、こういう平行移動ってピアノだと黒鍵と白鍵があって運指が難しく、他方でギターとかピアノロール上とかだと簡単にできるから、その意味でギターとかピアノロール的な発想かもしれない(どっかで誰かが言ってたやつの受け売りかも))。サビ前IImから上がっていくのは様式美として、Vのところを工夫しました。こちらも理屈は良く分かってないですが、II7/#IVで転調してるとしてVM9に行っても良いみたいな気持ちです。
メロについて、コードが少しややこしめな分、それを聴かせるためにロングトーンかつ反復になるようにしました。「(季節)の継ぎ(目を)」と「(ま)たいだ(ところを」が粗く見れば同じ動きをしてます(コード聴かせた過ぎで露骨だろというツッコミがあるかもしれない(でも気持ちいいしな~))。
シ→ソのメロの動きが好きするのでここでも露骨に。「(季節の継ぎ)目を」のところと、フルートの掛け合いのところ。今気づいたんですが「(気がし)て」のところのコーラスも転調先のシ→ソになってますね。好きなフレーズ使いまくりたいけどやり過ぎると飽きるというジレンマがあり、一時転調したタイミングでやると飽きにくいという解決があるかもしれないです。
編曲的な話をすれば、中域辺りにBassoonとFrench Hornを入れたのが個人的に新しい試みでした。ここら辺の音域でテンションを鳴らしたり、半音で動かしたりすると気持ちいいということを学びました。イノタクさんがTwitterでそんなこと言ってた気がするけど該当ツイが見つからない。
サビ
かなりどうしてこうなったのか覚えていないのですが、コサメガ名義ボカロ直近二曲がサビ(ドロップ?)をワンコードで押し切る曲が多かったので今回はコードがチャカチャカ切り替わるサビにしようとは思っていました。
サビ頭は4536からちょっとひねって
IVM9 Vaug V IVdim7 | IIIm7 Vm7 I7
みたいなことになっています。Vaugのところで左にいるClarinetが「レ#→シ→ソ」とホールトン的なフレーズになってるのがお気に入りです。メロはスケール外の音を使ってないのでスッと聴けもすると思います。
サビ頭のキメはここら辺?
ここまでいろんな楽器がガチャガチャ掛け合う感じだったので、その分「(薄着の命は)たのしげ」のところでリズム合わせるのが映えてる気がします。
「(一回転した反)動で」のところでHornが「ソ→ファ」と出張ってくるのかなりお気に入りです。CRCK/LCKS - ひかるまちの2:30~とかグスターヴ・ホルスト, ボストン交響楽団, 小澤征爾 - The Planets, Op. 32: 4. Jupiter, The Bringer Of Jollity の3:06~とかで気持ちいな~と思っていつかやりたいと思ってた記憶があります。
「日暮れのそばまで」はイントロのピアノのリフの反復になってます(露骨過ぎかも)。
2A
1Aでズレてた部分をちょっとだけ矯正したイメージ。リズムで展開作って他はそれに合わせる感じ。
2B
2Aがリズムで展開作ったので、2Bはコードで展開を作ろうとなり、こちらもこねた結果
IVM9 | IVM9(#11) | VM9 | #VM7
VIm7 #Vaug | I/V Iaug/#IV | bVIIM9 | IIm7/V
になりました。理屈は良く分かってないですが、こちらも大体平行移動はオッケーっしょ(笑)という感じです。1BがIImから上がっていくやつだったのに対して、こちらはVImから半音でベースが下がっていくやつ(クリシェってやつ?)。bVIIM9はどうしてこうなったのか良く分からない。Vの前にbVIIに行くやつがあって、それ?赤い鳥 - 翼をくださいの1:21とか東京スカパラダイスオーケストラ, 長谷川白紙 - 会いたいね。゚(゚ ́ω`゚)゚。 - feat.長谷川白紙の0:59~とか。
2サビ
基本1サビと同じ
D
3+3+3+3+4/8みたいなノリに。一応イントロのピアノのリフが3+3/8っぽいノリを含んでるのでそれで突然感は緩和してるつもりです(うまくいってるかはわからない)。
コードの切り替わりを遅くして、IVM9とIIIm7(-9)を押し出す感じ。「(会え)たのに会わずに過ぎ」がファでIIIに対して減9度で少しきつめの響きになってると思います。ファ自体ミに行きたい気持ちが強いので全体的に緊張感がある?IIIm7(-9)は婦人倶楽部 ‑ 東京カラーのAメロでいいな~となり、今回使いました(東京カラーはコードの内側に入れてるのに対して、薄くて軽いはコードの外側に置いてる)。
E
歌としては新しいメロだけどイントロのピアノの変形なので耐えてるという気持ちです。
3サビ
同じ
3A
ちょろっとやって終わり
その他影響を受けた曲
-
- そもそもは秋曲にするつもりなく作り始め、どんどん秋によってきたんですが、最高の秋曲としてずっと念頭にこれがありました。大名曲過ぎる。
-
- 編曲のノリとか影響受けてると思います。大名曲過ぎ(これがTomgggさんのプレイリストに入ってて婦人倶楽部を知ったという経緯もあり思い出深い)。
-
- 大名曲過ぎ。(あれこれ言い過ぎるのは野暮かつめちゃくちゃなこと言ってたら申し訳ないという気もあるのですが、それはそれとして書くと)歌うことについての歌だと思ってて(アーティストとしての規模感の違いとか、自分の声で姿を晒して歌っているかそうでないかの違いとかあるものの)歌もの作ってるものとしてめちゃくちゃ共感できて、もっと言えばそれは結局人間の弱さとか情けなさとかの話に一般化できると思ってます。そういう内容を、ちょうどいい温度感(というと雑過ぎかも)で歌ってくれる曲で本当に好き。聴いてからはずっとこの曲が頭にある状態で暮らしてます(し『薄くて軽い』もその状態で作ってました)。編曲面でも影響受けてるしMVの質感も影響受けてると思います。
-
- 今回のバイブス曲たち。
曲以外のもの
-
- ???「一倍速って、普通の速度やろ。変な言い方すんなよ」
-
- 作ってる時期短歌にハマり、凄いな~となってました。短歌全然良く分かってないのであれですが、そもそもの話、比喩っておもしろいな~となり、今回多用しました。
- 『標準時』特有の話として、サンプリング的な手法がおもしろいな~となってました。例えばこんなの。
- AならばBでありかつBならばAであるとき あれは彗星?
- それは二十世紀を通じての潮流でしたがまもなく離陸いたします
- 最後までお聞きの方に耳よりの小さな夜の室内楽を
- それはよくある質問だ繰り返し変奏される主題のようだ
- 本日の放送は終了しました。私はまだ、考え事をしています
- 学問っぽい言葉とか、アナウンスっぽい言葉とか、とにかくある種人間味?がない淡泊な?言葉をポエムの文脈に持ってくるとおもしろいみたいなことだと理解しました。ここまでくると流石に野暮すぎるかもしれませんが、『薄くて軽い』はスマホとかノートPCとかの売り文句の文脈で使われるイメージで、これを曲のタイトルに持ってくることのおもしろさ?みたいなものが出ればなという狙いがあります。
おわり
終わりです。変なこと言ってたらご指摘いただけるととても嬉しいです。
『じん - Sky of Beginning(あかちゃんremix)(コサメガflip)』について
『じん - Sky of Beginning(あかちゃんremix)(コサメガflip)』という曲を作りました。
最強の原曲
最強のリミックス
『あかちゃんremixies vol.1』というリミックスアルバムに収録されています。
マジで全曲いいのでマジでチェックして欲しいです。
とても楽しかったので忘れないうちにいろいろ書いておきます。
経緯
あかちゃん・シティ・ポップ「曲作らない?」
コサメガ「作る!」
普通にファンだったので誘い嬉しすぎたのと、他の参加メンバーもすごかった(後に更にすごくなる)のとで絶対にやりたかったのですが、実は(でも何でもないですが)リアルがかなり立て込んでいて、誘いをもらってから締め切りの前日(11/17)の夕方まで腰を据えて曲を作れないスケジュールでした。それでも大丈夫ということだったので参加決定(大丈夫って言ってもらえたのありがたすぎる😭)。
人生最短制作でその意味でも良い経験になったので、そこら辺踏まえつつ作った順に考えてたこと書きます。
曲
1サビ
送られてきたステムを聴いて、すげ~~~~~~~~~と一通りなった後、とりあえず手癖でfootwook的なカットアップをして、手癖で軽くビート打ち込んで、ピアノちょろっと打ち込むくらいのことをしました。自分の曲で言えば『風になって』の速い版?みたいな感じになりました。半信半疑でしたがリアルの忙しさが増していき、これで放置。次々と他参加者のwipや完成版が上がって来てそのたびに横転。
11/17の夕方から腰を据えて作り始めました。作り始める前に
- 出せなかったらヤバいので全体の展開から先に作って後で細部を作る(普段は一個のパートをそれなりに作りこんでから次のパート作ったりしがち)
- 元リミックスの逆をやる
の二つは考えていました。
1b
元リミックスは2番でハーフテンポ的な展開になるので、逆に1番でハーフテンポ的な感じに。クラリネット、マリンバ、エレピ、フルート、ストリングスのピッチカートの掛け合い。後で戻って調整する時間とかないだろうな~と思いながら思いついたフレーズはとりあえず入れていきました。脳内ではTTHW5のKabanaguさん回のこのシーンが流れてました(思えばTTHW5見まくってたのが今回の制作にいきたかも)

THREE THE HARDWARE 5-4 OH YEAH | Kabanagu - YouTube
2a
記憶かなりあいまいですが次は2aを触ったはずで、1番はハーフテンポっぽくすることに決めたので逆に元テンポに。全体の展開として、イントロ・1a・1bはゆっくりめ、サビで加速して2aと2bはその勢いのままで、2サビで減速してラスサビでまた加速するくらいはこれでほぼ自動的に決まりました。
サビのfootwook的なリズムを引き継ぎつつ、ここまでと比べて若干ミニマルな感じに(元リミックスの雰囲気に近い?)。
2b
マジでどうしてこうなったのか覚えてないですがjersey clubにしたら楽しくなったので採用。1bの他の楽器の掛け合いをjersey clubのリズムに調整。2番以降の展開の作り方として「ビートで展開作って、他の楽器はそのリズムに(半自動的に?)調整する」という方法と「ビートはそのままで、他の要素で展開作る」という方法があるな~という気がして、今回は分かりやすくビートで展開を作れたので時短に繋がったかもしれません。
1a
元リミックスの好きなところとして、でっかくて美しい(?)空間が広がるというのがあって、だから(?)逆にめちゃくちゃドライにしようとなり、ドライになりました。いったん初音ミクさんを部屋に召喚するイメージ(?)。ここまではリファレンスとか全く考えずに手なりに進めてたんですが、ここで明確に『さとうもか - Loop』(世界一良い曲の一つ)っぽくしてみようかなと思い、いったん手を止めて聴きました。今聴くと別に全然これになってないですね。バイブスだけいただきました。
ビートが入ってくるところ、どうしてこういうビートになったのか覚えてないのですが結構気に入ってます。こういうビートって何て言えばいいんでしょう。明確にジャンルとかあった気もするのですが思い出せず…(知ってる方いたら教えてください)
イントロ
元リミックスのデカイ空間を引き継いでから1aでドライになる展開にしたいという狙いはあったのですが、単に僕がそれをやろうとしても元リミックスの劣化になる気しかしなく(本当に元リミックスかっこいい)一番むずかしかったかもしれません。
結局マスターにRaumをかけるとかいう脳筋解決(この前やっと無料でもらえたので使いたく、ここ以外もかけまくってる)。今思うと、原曲はかっこいいジャキジャキした音が一杯鳴っていて、それをリバーブで丸めてると考えればこれも逆ではあるのかもしれない。
リバーブのMixをオートメーションでゼロにして1aへ
2サビ
基本はイントロを持ってきて、クチャっとしたスネアを鳴らして、アーメン突っ込んでもう一展開。ここに限らずですが、「イエ~イ」っていうサンプルが使えるのが嬉しく、鳴らしまくってます(鳴らしすぎかもしれない)。クチャっとしたスネアは別名義の方で前にやった(やろうとした)ことがあり、いろんな引き出し開けてる感じがして楽しかったです。
ラスサビ後
元リミックスだとスピードコアみたいになるところ。音を割りたくなったので割りました。ベースもスネアも昔hirihiriさんのこの解説見て作ってあったやつを引っ張ってきました。今観たらプロジェクトファイルも配布されててすごい(他にもいろいろヤバそうな記事がいっぱい追加されていて見なければ~~~~)。
元リミックスはキックが一杯鳴ってるので、逆にベースがブ~ンってなるのを聴かせる展開に。trap的なハーフテンポの後、楽しくなってムンベ的なビートに。最後で元リミックスに近づいた(?)。
マスターで割る音作りなので渡した2mixの波形が…。

ラスサビ
1サビを転調させた!!!!
後は締め切りまで編曲頑張りました。
生楽器的な音が鳴りつつ電子音も鳴ってる曲として、これをミックスとか全体の音像の参考にしようと思って聴いてたのですが、今聴くと別に全然違くてあれ。
感想
やる前は「完成しなかったらやべ~~~」という不安はあったのですが、最終的にはずっと楽しかったです。何かレベルアップできた感じもあります。
こういう祭的なものに参加するのが初めてで、誘ってもらえてとても嬉しかったです。こういうおもしろい誘いをもらえた時に良いものを返せるようにこれからも頑張ろうという気持ちになりました。
他の曲もめちゃくちゃ良くて最高!!!!!!みんなありがとう!!!!!!
『Pollaid - 水平線コントラスト』について
『水平線コントラスト』という曲を作りました。
ボーカルはPollaidさんで『epic plans!』というEPに収録されています。
各種リンク:epic plans! by Pollaid - DistroKid
良すぎるジャケ付きの告知ツイート
⚓️New Release⚓️
— Pollaid@秋M3い-30b (@polopolopollaid) 2023年10月1日
Pollaid2ndEP"epic plans!"配信開始しました!
船での移動をコンセプトにしたワクワクポップな楽曲が勢揃い!!水しぶきが我々を加速させるのだ!!
↓以下のリンクから各種配信サイトに飛べますhttps://t.co/NeY2ddhuSf pic.twitter.com/26p3Bir07T
良すぎるティザー
影響を受けたであろう曲をあげながら、作ってるときに考えていたことや、今思うことを書きます。
作ってるときはかなり無心の時間が長いので、ほとんど全部後付けです。作ってから時間も結構経っているので、他人の曲に「影響元これでは?」と言ってるのとほとんど同じ感覚でやってます。
基本的にSoundQuestを数年前に読んだときに得た知識をもとにやっていて、ある程度そこらへんの作法に慣れてないとかなり読みにくいかもしれません。意味不明な個所は適当に読み飛ばしてもらって、貼ってある曲の該当箇所を聴いてもらうだけでも面白いかと思います(僕が好きな曲を知ってもらえるだけもかなり満足)。
コードはいわゆるディグリーネームで書いています(ディグリーネーム - SoundQuest)。「ドレミファソラシド」とかは階名(いわゆる移動ド)です。
理論的に間違ったことを言ってる可能性が大いにあり、めちゃくちゃなことを言ってたらすみません……。ご指摘いただけると幸いです。
曲リスト
とりあえず記事内で触れた曲のリストを置いておきます。
Stream ターンテーブル by EljiThomason | Listen online for free on SoundCloud
構想
Pollaidさんのコンセプトは「アニソンや声優ソングにみられる作編曲に影響を受け、そのワクワクする雰囲気に男性ボーカルで新しい解釈を提示する(Spotifyのアーティストページから)」ということなので、そのような曲になるように頑張りました。
EPのコンセプトが船だということを事前に聞いていたので船っぽい、海っぽい曲にしたいなと思ってました。
1st EPにも『向こう見ずプロローグ』という曲提供させてもらったので、それとの連続性は持たせつつ別のパターンを見せたいなということを考えていました。
絶対にチェックしてほしい1st EPのクロスフェード
何とMVが存在して、絶対にチェックしてほしい。
『向こう見ず~』との差別化として作る前にやろうと思っていたことは
- 『向こう見ず~』のサビはIV始まりだったので、Iから展開させる
- 『向こう見ず~』のサビは「ソ」周辺をうろつくメロだったので、でかい跳躍入れたり、上がったり下がったりするメロにする
- サビ前で露骨に転調する
前からあった別のやりたいこととしてLife is tasty! ‑ 曲・歌詞:燦鳥ノム | Spotifyみたいな曲作りたいというのがあり、やりました。サントリー公式バーチャルYouTuberの燦鳥ノムさんに、カゲプロでおなじみのじんさんが提供した曲。マジで好き過ぎる。BPM140くらいのこういうノリのポップスって以外とあんまりないイメージ(digが足りないだけかもしれない)。BPM130くらいならdisco的な?四つ打ちの曲結構あるイメージだけど。
具体的な話
コード全体
とりあえずコード全体載せておきます。
key: Emaj
イントロ
IVM9 | Iadd9/III | IIm7 | Iadd9
IVM9 | Iadd9/III | IIm7 | Iadd9
1A
I | I7/VIIb | VIm7 | IVm6/VIb
Vsus4 | II7/IV# | IVM7 | V7sus4
I | I7/VIIb | VIm7 | IVm6/VIb
Vsus4 | II7/IV# | IVM7 IIm7/V | Iadd9
1B
IVM9 | IVmM7 | IIIm7 | VI7sus4 VI7
IIm7 Iadd9/III IVM7 | IIm7 Iadd9/III IVM7 II7/IV# | Vaug | IIIm7/VI
key: F#maj
1C
Iadd9 | Iadd9/III | IVM9(#11) | V7 III7(b9)/V#
VIm7 IIIm7 | VIm7 II7 | IIm7 | V7sus4 V7
Iadd9 | Iadd9/III | IVM9(#11) | V7 III7(b9)/V#
VIm7 IIIm7 | VIm7 II7 | IIm7 | V7sus4 V7
IVsus4 IV
key: Emaj
2A
I | I7/VIIb | VIm7 | IVm6/VIb
Vsus4 | II7/IV# | IVM7 IIm7/V | Iadd9
2B
IVM9 | IVmM7 | IIIm7 | VI7sus4 VI7
IIm7 Iadd9/III IVM7 | IIm7 Iadd9/III IVM7 II7/IV# | VIbM7 | IIIb VIb | Vsus4 VI
key: F#maj
2C
Iadd9 | Iadd9/III | IVM9(#11) | V7 III7(b9)/V#
VIm7 IIIm7 | VIm7 II7 | IIm7 | V7sus4 V7
Iadd9 | Iadd9/III | IVM9(#11) | V7 III7(b9)/V#
VIm7 IIIm7 | VIm7 II7 | IIm7 | V7sus4 V7
間奏
IVM9 | V/IV | IIIm7 | VIm7
IVM9 | V/IV | IIIm7 | VIm7
IVM9 | V/IV | IIIm7 | VIm7
IIm7 | IIIm7 | IVmM7 | IIm7/V
D
IVM9 | Iadd9/III | IIm7 | Iadd9
IVM9 | Iadd9/III | IIm7 | Iadd9
IVM9 | Iadd9/III | IIm7 | Iadd9
IVM9 | Iadd9/III | IIm7 | Iadd9
3C
Iadd9 | Iadd9/III | IVM9(#11) | V7 III7(b9)/V#
VIm7 IIIm7 | VIm7 II7 | IIm7 | V7sus4 V7
Iadd9 | Iadd9/III | IVM9(#11) | V7 III7(b9)/V#
VIm7 IIIm7 | VIm7 II7 | IIm7 | V7sus4 V7
アウトロ
IVM9 | Iadd9/III | IIm7 | Iadd9
IVM9 | Iadd9/III | IIm7 | Iadd9
作った順に各パートについて書きます。
ベースは、僕が打ち込んだ人類には演奏不可能なMIDIをImanishiさんに投げたら、一晩で(というか数時間で)全編良い感じに編曲し直されて返ってきたものです(マジですごい)。そのうち解説記事があがるらしいのでご期待ください(僕も超楽しみです)。
1サビ
Iadd9 | Iadd9/III | IVM9(#11) | V7 III7(b9)/V#
構想通りIから展開するコード進行。
ベースがぐんぐん上がっていく進行でわくわく感を演出できてる?
作ってるときに意識してたか記憶が曖昧なのですが、元ネタはこれのはず。
【GUMI】 地球最後の告白を 【オリジナル・PV付】 - ニコニコ動画
元ネタではVを経由せず一気にV#dimへ行ってますね。
笑って フラジール ‑ 曲・歌詞:≒JOY | Spotify
同じ進行の曲募集したら教えてもらった曲(good)。これはドンピシャで同じ。
IとIVは9th入れると気持ちいいのでコサメガ曲では基本的に手癖で入れちゃってます。さわやかさ?
I/IIIのところはIIImとかIIIにすることもできそう。全体としてはかなり違うけど、例えば『Life is tasty』のサビではIからIIIに行ってて、『水平線~』と比較するとめちゃくちゃ明るいというよりはちょっと深み(?)があるような気がして、lifeの必ずしも楽しいことだけじゃない感じが出てる気がします。
メロはドから1オクターブ上のドに跳躍して、甲板に出て空が広がるイメージ。『向こう見ず~』のサビではIVの9thであるところの「ソ」から始めて、こちらも空が広がるイメージだったんですが、『水平線~』はIadd9のルートであるところの「ド」なのでよりどっしりしてる?
譜割が結構いい感じな気がします。「くー」で表拍で入ってから「そーを」で裏拍に「はみ」の八分で表に戻って来て「だ(し)て」で表拍2連打、「かがや」で十六分の食うノリでためを作って「くー」でまた表に戻る流れ。表裏の入れ替えとか八分、十六分のノリの入れ方とかが良い感じな気がする。「だして」の発音的な力強さと表拍の力強さがマッチしてる気がする(書いてみたけど意味不明かも。ニュアンスだけでも伝われば)。

サビ頭メロのピアノロールのスクショ(基本的にMIDIは全部Cmajに移調してLiveのPitchっていうMIDIエフェクトでトランスポーズしてます)。
IVに対して#11(つまり「シ」)をあてるのが大好きなので、コサメガ曲では隙あらば入れてます。今回は露骨にボーカルの「輝く」の「く」が#11になってます。ストリングスも「シードー」とユニゾンしてます。IVにボーカルで#11を当てる例としては
- A Whole New World ‑ 曲・歌詞:Lea Salonga, Brad Kane, ディズニー | Spotify
- 0:46~
- 春にゆびきり ‑ 曲・歌詞:RYUTist | Spotify
- 1:29~サビ頭
-
わたしを離さないで ‑ 曲・歌詞:Orangeade | Spotify
- 0:53~サビ頭
-
Get Your Wish ‑ 曲・歌詞:ポーター・ロビンソン | Spotify
- 1:13
そもそもコードのルートに対して何度のメロを当てるかを意識するようになったのがSoundQuestというネットの無料の(無料!!!!)音楽理論サイトで、『A Whole New World』はここで言及されていました。増四度だから結構きつい響きだよねみたいな話もされてます。詳しくは4th Shellの用法 - 2ページ目 (2ページ中) - SoundQuestをご覧ください(マジでおすすめのサイトなので全員読んで欲しい)。
「輝く太陽」とのところ、ボーカルは「シードーソー」といったん「ソ」に落ち着いて、ストリングスが「シードー」とユニゾンした後「レーシーファーミーレドー」とパワーを受け継ぐイメージ?「ファ」のところはコードがIII7(b9)/V#で、ルートに対して減七度になってるのが良い味出てる気がする。あとベースがうねうねしてて嬉しい。
頭にあったのは23時の春雷少女 ‑ 曲・歌詞:鬼頭明里 | Spotifyのサビ二発目のIII7でメロが「ファミレレード」となるところ。
VIm7 IIIm7 | VIm7 II7 | IIm7 | V7sus4 V7
うっすら「VIm7とIIIm7往復するやつあったよな~」という記憶があって生まれた進行(ドンピシャの元ネタあるかもしれないけど思い出せない)。
- グッドラック ライラック ‑ 曲・歌詞:GATALIS<阿佐ヶ谷みのあ(CV:本渡楓)、上井草アリス(CV:千本木彩花)、高円寺みこ(CV:東城日沙子)> | Spotify
- 0:28~のBメロ。IIIm7とVI7を往復。メロが「シ」から「ド#」にいくのがちょっとおどけた感じというか外れた感じなのがgood。
-
23時の春雷少女 ‑ 曲・歌詞:鬼頭明里 | Spotify
- 0:37~のBメロ。III7とVIm7の往復。
II7、あんまり使ったことなかったんですが良い感じにはまってる気がする。もう一回IIIm7行きそうなところ外す感じ?(実際IIIm7にしても成立すると思う)。コード変わり目のボーカルはIIの9thであるところの「ミ」でこれも良い味出してる気がする(歌詞で言うと「風とハイタッチして」の「ハ」)。
「ラソミレド」と「ソミレド」の四七抜き的なフレーズをしつこく。じんさんリスペクト。例いっぱいある気がしますがパッと思い出し、かつ僕がめちゃく好きな曲として空想フォレスト ‑ 曲・歌詞:じん | SpotifyのAメロとか(大名曲過ぎる。結局俺はこれがやりたいだけなのかもしれない)。
Iadd9 | Iadd9/III | IVM9(#11) | V7 III7(b9)/V#
VIm7 IIIm7 | VIm7 II7 | IIm7 | V7sus4 V7
大体繰り返しで、「シドソ」だったところが「レドソ」になって盛り上がりを追加。IVM9(#11) って書いたけどコードチェンジ頭はメロに合わせてIVM6(9)(#11)になってて響き的に展開ができてる?
ストリングスも「シードーレーシーファーミーレドー」が「レードーレーシーファーソーレドー」になって盛り上がりを追加。「ソ」がIIIのb9なのできつめの響きにきこえて、それが良い感じな気がする。
サビ全体の話として、メロの繰り返し構造を意識して作りました。
繰り返しの話はモチーフの提示・展開・解消 - SoundQuestがめちゃくちゃ分かりやすくおもしろいのでおすすめです。今後この記事ではかなり繰り返しを意識しているということを度々書きますが、SoundQuestでも言われているように下手な繰り返しは単調さに繋がるのでうまい繰り返しなのかは不明……(ご意見大募集)。
ピッチの上下無視して譜割が同じな部分を同じ色で囲むとこんな感じに(意味不明かもしれない)。途中で途切れてるのは途中までは一緒という意味。水色のMIDIはボーカル全体で、茶色のMIDIはストリングスのメロが立ってる部分です。

サビ頭の跳躍するメロがメインのモチーフ的な役割で、加えて黄色で囲った部分が定期的に出てくるのがポイントな気がします。
今後はこの繰り返しをBメロAメロに伏線的にちりばめることを考えながら作ります(とはいえ明確に繰り返し意識して作る部分は限られてて、大抵”自然に”(とは?)作ったら繰り返しが含まれるメロになると思います)。
1B
僕の思う良いアニソン・J-POPのBメロの条件としては「Aメロから雰囲気が変わっておっ!となれる」「サビへの期待感が高まる」がとりあえずあり、それを目指します。「Aメロから雰囲気変わって~」というのは、Aメロをまだ作ってないので、Aメロ側でも調整します。
IVM9 | IVmM7 | IIIm7 | VI7sus4 VI7
サビがI始まりなので展開つけるためにIV始まりに。いわゆる4536(王道進行?)の変形でVをIVmにしたやつ。『向こう見ず~』のBメロと似た進行になっちゃったけど耐えてる範囲と判断して採用。
IIm7 Iadd9/III IVM7 | IIm7 Iadd9/III IVM7 II7/IV# | Vaug IIm7/V | IIIm7/VI VI7
2からベースが上がっていくと期待が高まって嬉しい。2344#5と上がってサビに行くのはマジで例が挙げればキリがないですが、この刻みかたは完全にLOVE TOGETHER ‑ 曲・歌詞:NONA REEVES | Spotifyのサビ前(1:16~)が元ネタ(リズムがくってるかという違いはあるけど)。
サビで露骨に転調するというコンセプトがあったのでそれをやりたく、サビ前転調曲をいろいろ思い出す中でいいな~と思ったのが、菅野よう子さん作曲創聖のアクエリオン ‑ 曲・歌詞:AKINO | Spotifyでした。Bメロのコード、他の部分もすごいけど要するにIIm7/VからグッとIIIm7/VIに平行移動すると+2転調できるって話だと理解しました。IIm7/V自体はずっと大好きで、コサメガ曲は基本的にVが全てこれに置き換わってます。IIIm7/VIって構成音が全部転調前のスケールと転調後のスケールに含まれてて共通してるから(いわゆるピポットコード)割と自然に転調できるんだと思います。2345とくるアニソン・J-POP的お決まりがあって、さらにその先にグッと行く感じが気持ちいい気がします(今SoundQuest読み返してたらまさに『創世のアクエリオン』の転調部分解説されてたのでこちらもぜひ ポップスの転調技法 ❸全音の転調 - SoundQuest )
IIm7/VからIIIm7/VIへ行くというのが決まり、ところでもうひとひねり欲しいな~と思ってVaugを差し込んでます。augの濁った響きを経由することで、IIm7/Vの気持ち良さ、平行移動の気持ち良さ、サビ入りの爽快感が増すと良いな~という狙いです。メロ自体は単なる「ソ」のロングトーンなので聴きやすさも損なわれてないかな~と。
サビ前aug曲は、パッと思い出せるのだとハジマリの音 ‑ 曲・歌詞:Pollaid | Spotify、
グッドラック ライラック ‑ 曲・歌詞:GATALIS<阿佐ヶ谷みのあ(CV:本渡楓)、上井草アリス(CV:千本木彩花)、高円寺みこ(CV:東城日沙子)> | Spotify。
VIsus4からVI行くみたいな感じでVI7にしたら気持ち良かったのでそうしました。
メロは例のごとく繰り返しが含まれてます。黄色はサビでも肝になってくるメロで、伴奏の刻みも込みでしつこく。全体的にキメを多めにすることでサビのサステイン気味で広がる感じ(?)と対比させようという狙いがあります。

サビ前の「君のもの」のところはいろいろな要素の繰り返しになってる気がします。

一つは黄緑で囲った部分の譜割が繰り返されてます。ここまでBメロは上の画像で言う黄色のリズムが強調されてて、「君のもの」が、サビ頭で提示するメインのモチーフ(黄緑)の予告をすることでスムーズなつながりになってる?
二つ目は紫で囲った部分の、ピッチの遷移が繰り返されてます。(約)一オクターブ跳躍してから徐々に下がっていく構造です。これも予告になってる?Bメロでは跳躍部分が表拍だったのが、サビではズレて裏拍になってるのも良い気がします。繰り返しを仕込みながら拍をズラすことで、展開を作って単調さを回避できてる?
三つめはオレンジで囲った部分の、ピッチの遷移が繰り返されてます。これは紫と違い、単にピッチの上下の仕方が一致してるだけでなく、「ラソミレ」と完全に一致してます。Bメロの段階だとまだ前のキーを引きずってるので、繰り返してる感薄いけど聴いたことはある気がする、みたいな印象になって欲しいなという狙いがあります。
繰り返しとは別の話として、メロがぐんぐん上がっていくようにしてサビの盛り上がりを演出しています。ウオ~~~感。
Bメロでサビのメロを予告するのはLife is tasty! ‑ 曲・歌詞:燦鳥ノム | Spotifyがそうなってるのに気づいてから意識するようになった気がします。サビ前1:10の「みませんか」がサビ1:14の「いろめいて」と完全に一致しています。
1A
I | I7/VIIb | VIm7 | IVm6/VIb
Vsus4 | II7/IV# | IVM7 | V7sus4
I | I7/VIIb | VIm7 | IVm6/VIb
Vsus4 | II7/IV# | IVM7 IIm7/V | Iadd9
キメの感じは完全にLife is tasty! ‑ 曲・歌詞:燦鳥ノム | Spotifyです。これがやりたかっただけかもしれない。
コードはIからベースがどんどん下がっていくやつ。サビがIからぐんぐん上がっていくのと対比が効いてるかも。
ようこそジャパリパークへ ‑ 曲・歌詞:どうぶつビスケッツ, PPP | SpotifyのAメロのコードってこんな感じだったけな~と思い出しながらコード考えてたんですが、今確認したら結構違いました。
DIAMONDS (ダイアモンド) ‑ 曲・歌詞:PRINCESS PRINCESS | Spotifyも頭にあって、IVm/VIbのところとかは意識してました。DIAMONDSではサビの1:26の部分(ここメロの繰り返しとコードでの展開の作り方が巧みすぎる)。コードチェンジの時のメロは「ソ」なのでちょっときつめの響きかもしれないですが良いかな~と。
例のごとく繰り返しを意識。

緑で囲った形を繰り返しながらじわじわ上に上がっていきます。ベースは下がってるので全体として広がっていくイメージで(?)ゴージャス(?)。クラシックとかだと逆行?みたいな言い方したような記憶があります(嘘かもしれない)
ここまで出てきた黄色のパターンはここにも定期的に登場していて全体の統一感につながってる気がします。
「(捉)えたふねのりんかくは」のところが、Bメロ頭の「遠ざかるみなと」とほぼ一致していて伏線になってる?
イントロ
IVM9 | Iadd9/III | IIm7 | Iadd9
IVM9 | Iadd9/III | IIm7 | Iadd9
いわゆる4321。大好き過ぎて使いまくっており、またやってるわと思われてないか不安ですが、好きなので……。パッと思い出せる使用例としては
- Get No Satisfaction! ‑ 曲・歌詞:坂本真綾 | Spotify
- 坂本真綾×北川勝利という最強の布陣。Bメロとサビにふんだんに。
- 透明ガール ‑ 曲・歌詞:NONA REEVES | Spotify
- サビ。俺はNONA REEVESが大好き。
- ひまわりのストーリー ‑ 曲・歌詞:Le☆S☆Ca | Spotify
- Aメロ後半、Bメロ頭、サビ。サビ頭でストリングスが「ソー」ってなってるのが好き。
- 空想フォレスト ‑ 曲・歌詞:じん | Spotify
- Aメロ。結局ね。
3のところをIIImにするかI/IIIにするか好みあると思いますが、I/IIIの方が明るくて今回のコンセプトには合うと思いこっちにしました。
2A
IVM9 | IVmM7 | IIIm7 | VI7sus4 VI7
IIm7 Iadd9/III IVM7|IIm7 Iadd9/III IVM7 II7/IV# | V#M7 | II# V# | Vsus4 VI
二番完全繰り返しだと飽きちゃうので三連符入れてみました。繰り返しも省略。
2B
IVM9 | IVmM7 | IIIm7 | VI7sus4 VI7
IIm7 Iadd9/III IVM7|IIm7 Iadd9/III IVM7 II7/IV# | VIbM7 | IIIb VIb | Vsus4 VI
Bも基本繰り返し。ベースのアレンジが光る(感謝)。
転調前のところでちょっとこねていて、VがVIbになってます。どうやってこうなったのかあんまり覚えてないですが、II7/IV#からVに半音で行ってたのを全音にしたらおもろいかな?というのと、ボーカルの「ソ」に対して当てるコードとしてVIbが好きなので手癖的に入れてみた、みたいな感じだったと思います。VIbM7→IIIb→VIbと往復するのは何とか本筋に戻ろうとウロウロした結果だったと思います。

IIIb VIbのところは+3転調してるので、ドから一オクターブ上のドへ跳躍して下がってくるところでソ#やラ#を経由してます。繰り返しつつバリエーションが生まれてる?
元ネタとしてStream ターンテーブル by EljiThomason | Listen online for free on SoundCloudがあって、0:46では「ドラ#ソ#ソ」のメロが、1:37にVIbに「ソ」を当てるのがあります(今思うと、ここの歌詞「旋回してまた出会う!」で、元ネタは曲名『ターンテーブル』だし「まわるまわる弧を描いて」って歌詞だし無意識に引っ張られたのかもしれない)
2サビ
特に変更なし。
間奏
IVM9 | V/IV | IIIm7 | VIm7
IVM9 | V/IV | IIIm7 | VIm7
IVM9 | V/IV | IIIm7 | VIm7
IIm7 | IIIm7 | IVmM7 | IIm7/V
いわゆる4536の変形。雰囲気がちょっとピリッとするというか陰りがある気がする。
ここも繰り返しを意識しつつピアノとストリングスのメロ考えました(省略)。
熱いギターが全てを解決し、Dメロへ……。IVmM7(要するにV#aug/IV)が好きなのでぶち込み、ギターも「ミドソ#ミソ#ド」とホールトーンでアチアチ。
Dメロ
IVM9 | Iadd9/III | IIm7 | Iadd9
IVM9 | Iadd9/III | IIm7 | Iadd9
IVM9 | Iadd9/III | IIm7 | Iadd9
IVM9 | Iadd9/III | IIm7 | Iadd9
4321のごり押し。間奏のちょっと陰りがある雰囲気を、IVmM7としもぞのさんのアチアチギターソロで突き抜けて、また光を得るみたいなイメージ。メロはサビのドから一オクターブ上のドへ跳躍するモチーフを展開させた感じです。
イントロの進行でもあるので帰ってきた感がちょっとあるかもしれない。
3C
コードは同じ。
キメを入れると嬉しくなれて、嬉しくなりたかったので入れました。
ベースがいい仕事し過ぎでマジで超感動。
アウトロ
IVM9 | Iadd9/III | IIm7 | Iadd9
IVM9 | Iadd9/III | IIm7 | Iadd9
基本的にイントロと同じですが、サビで転調したまま戻ってないので、強くなって帰ってきた感?がでてる気がします。
その他、影響を受けた曲や曲以外のもの
上で触れられなかった参考にした曲や曲以外のものについて
- ミツバチ ‑ 曲・歌詞:Le☆S☆Ca | Spotify
-
青空のラプソディ ‑ 曲・歌詞:fhána | Spotify
- 具体的なことというより全体的なバイブスですが、華やかさとか、サビのコードがIから展開する感じとか、Bメロ→サビで転調する感じとか参考しました。大名曲。
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サンシャイン・ロマンス - New Version ‑ 曲・歌詞:Original Love | Spotify
- かな~りバイブスですが、男性ボーカル、海、太陽、みたいな感じで意識してました。Original Loveの良い意味での臭さをPollaidさん的?アニソン的?爽やかさに変換するイメージで作りました。
-
Shoo-Bee-Doo-Wap-Wap! ‑ 曲・歌詞:水瀬いのり | Spotify
- マジでバイブスでしかないですが、ここら辺の女性声優ソングのわくわく感をやりたいんですよね~。「世界はまだまだ 大丈夫です」って言っちゃって成立する曲の強度というか……。
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- 同上。この曲を含む、女性声優ソングとかに含まれる「主体から君への気持ち」みたいなものを一発抽象化、再解釈して、Pollaidさんに似合った別の気持ち(かつ僕が言いたいこと)に変換するイメージでやってます。
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WiLD CANDY ‑ 曲・歌詞:LiSA | Spotify
- 『水平線~』に限らず僕が影響を受け続けてる曲。
全編好きなので歌詞引き出したらキリないですが「太陽と飛行機のキスシーンに say happy!」みたいな眩しすぎる表現と「人生ばっか考えちゃうのは(幸セッテ何処ダイ見エナイ)」みたいな微シリアスな表現のバランスが絶妙で、落ちサビで「裸足で笑うシンデレラ そうやって そうやって 生きてゆこう」「真っ白な1ページ 走り書きの "so happy!"」と、それらの表現が融合した形で強くスタンスを提示するのがすごい……。
2012年LiSAさんのポップ・キュートさとシリアスさの合わせ方として正解な気がして、こういう塩梅でPollaidさんのさわやか・わくわく・ポップさとシリアスさ(?)みたいなものを融合させたいという狙いがありました。
- 『水平線~』に限らず僕が影響を受け続けてる曲。
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ライフイズクソゲー ‑ 曲・歌詞:ひがしやしき | Spotify
- 聴いて欲しい。
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- 船とか海とかが出てくるアニメのオープニング映像を見てイメージを膨らませました。特に『宇宙よりも遠い場所』のOPでサビに入る時、でっかい船をぐる~っとカメラが映すところが印象的で、イメージしながら作ってました。
-
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- リアル船の映像も見ました。特に一個目のやつは港に車で向かうシーンもあってかなり歌詞に反映されてます。

0:22~。良すぎるテロップ。
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- カモメ映像。こういう作られ過ぎてないVlog特有の躍動感というかグルーヴというか、一番インスピレーション湧くかもしれない。
-
- 作るのに向けて観たわけではなかったんですが結果的に影響を受けました。港の情景、船で陸から離れていくときの空気感(?)。
おわり
終わりです。後半に行くにしたがって若干しりすぼみになってしまいましたが何とか書ききりました。かなりめちゃくちゃなこと言っている可能性が高く、ご意見随時募集しております。
Pollaidさん、めちゃくちゃ熱いアーティストだと思うので是非チェックよろしくお願いします。
『Collect such scenes! feat. 初音ミク』について
『Collect such scenes! feat. 初音ミク』という曲を作りました。
各種リンク
Collect such scenes! feat. 初音ミク - ニコニコ動画
コサメガ - Collect such scenes! feat. 初音ミク - YouTube
Stream Collect such scenes! feat. 初音ミク by コサメガ | Listen online for free on SoundCloud
影響を受けたであろう曲をあげながら、作ってるときに考えていたことや、今思うことを書きます。
作ってるときはかなり無心の時間が長いので、ほとんど全部後付けです。作ってから時間も結構経っているので、他人の曲に「影響元これでは?」と言ってるのとほとんど同じ感覚でやってます。
具体的な曲をあげる際に具体的なジャンルと紐づけることがあります。めちゃくちゃなことを言ってたらすみません……。めちゃくちゃなことを言ってたらご指摘いただけると幸いです。
曲リスト
とりあえず記事内で触れた曲のリストを置いておきます。
dj newtown - flying between stars
周辺 - Ashedmoon(Samiyama Remix)
構想
5月下旬くらいに手を付け始めたのですが、とっかかりとしては次のような要素があったと思います。
- 『風になって feat. 初音ミク』を作ってるあたりからビートがガチャガチャしてるポップスっていいな~と思っていた。
- 勝手に提唱してるガチャガチャ beat popsというジャンルがあり(なく)ここら辺の曲をうまく括りたい。
- 本当に余談ですが、Gacha PopというSpotifyの公式プレイリストが6月くらいにバズって「かすってるじゃん!」となり、ちょっとテンション上がりました(内容は全然違うしガチャの意味も違いますが……)
- 勝手に提唱してるガチャガチャ beat popsというジャンルがあり(なく)ここら辺の曲をうまく括りたい。
- もともとブラス、ストリングスとかが掛け合いする曲が好き。
-
この手の曲に関してはずっとそうなので明確なリファレンスがあるというより体に染みついていて、パッと思いつく個人的アンセムとしてはここら辺。
-
- マスロックにハマり、スネアが一杯叩かれたり、変拍子だったり、変拍子でなくてもビート的な面白さがあるのが良いな~と思っていた。
- 707とか808とか909とかそこら辺のドラムマシンの音良いな~と思っていた。
- footwork、footcoreのカチカチ、ポコポコ
- パソコン音楽クラブが好きなのと、『星野源 - 創造』のペシッっていうスネア良いな~と思っていた。
-
uku kasaiさんがインタビューで、音源は基本的にAbleton Live付属のものを使っている的な言ってるのを見て付属音源を漁り、良いな~と思った。
uku kasaiインタビュー 音楽に「温度」を宿すSSW――オンリーワンなサウンドは「手持ちの音」から – Soundmain
こういう気持ちが意識的に半分、無意識に半分ありました。
デモが残っていたので貼ります。
この時は「マスロック的なビートを作れたぞ!」と思っていたのですが別にマスロック的ではないですね……。この後どこかの段階で16(5+5+6)/8だったのが11(5+6)/8になり、最終版のビートになりました。
これ以外に練習というかアイデア出しでいくつかループを作っていたのですが、これが良い感じだったのでこれで歌ものを作ろうとなりました。
アレンジの方向として、マスロックみたいにアコースティックドラムが頑張るというよりは色んなパーカッシブな音入れてガチャガチャさせることに。lalanoiさんとかa r u k a.さんとかuku kasaiさんあたりの感じを真似しようとしました。
1A
変拍子、混合拍子の曲にメロを付けるとなっておそらく影響を受けたのは上に上げたマスロックの曲に加えてここら辺?
- Stream あるいは空の果てで by nion | Listen online for free on SoundCloud
- 作ってるときは完全に意識外だったのですが、作り終わってから結構これだな~ということに気づきました。11/4になる瞬間あったり、メロのつけ方も若干類似性がある気がする。
- うらぎりもの ‑ 曲・歌詞:RYUTist, 石若駿 | Spotify
- 覚えていたのに ‑ 曲・歌詞:崎山蒼志 | Spotify
- 芸術と治療 ‑ 曲・歌詞:浦上想起 | Spotify
- faithlessness - Tomggg Remix ‑ 曲・歌詞:Maison book girl, Tomggg | Spotify
- Journey ‑ 曲・歌詞:Tomggg, 許瓊文 | Spotify
- Come On! Feel the Illinoise! Part I: The World's Columbian Exposition Part II: Carl Sandburg Visits Me In A Dream ‑ 曲・歌詞:Sufjan Stevens | Spotify
- 本当に数日前に昔自分が作ったプレイリストを漁っていたら再会し、たまげた曲。だいぶやりたいことに近い。
- 七曜日 ‑ 曲・歌詞:U-zhaan, 環ROY, 鎮座Dopeness | Spotify
確か1Aのメロつけるくらいまで作ってから1Bを作り始めました。
1B
1つ明確に意識していたのはn連符の展開を入れようということです。
周辺 - Ashedmoon(Samiyama Remix) というめちゃくちゃ好きな曲があって、目まぐるしいビート上の展開に3連符を効果的に入れてくるところがあり、俺もやりたいな~となったのでやりました。3連符が良いなら5連符も良いのでは?となり、5連符も入れてみました。3連符と5連符が入ってたり、強拍で音抜いてたりして捉えにくくなっているものの、一応基本6/8か3/4で踊れるはず……
あとは掛け合いが楽しい感じになるように頑張りました。メロの隙間に色んな楽器が入ってくるイメージ。
1st drop
どうしてこうなったのかあんまり覚えてないんですが、基本的には1AのMIDIとかサンプルとかを切り貼りしていったはずで、11/8を無理やり別の拍子に詰めたことによって面白い感じになった気がします。2/4っぽくきこえるんですが、皆さんにはどうきこえますか?
ドロップまでに出てきたパートを使ってドロップ作るみたいな発想自体はphritzさんのtutorialで知りました。
youtu.beリサンプリング的な発想でやりつつ、ある程度MIDIも制御してるのが面白味につながってる気がします。
アーメンブレイクの、クラッシュとキックが同時になる部分を使いまくる曲あると思うのですが、それがかなり好きで、ドビシーみたいな音をたくさん入れました。
2A
1Aのビートを引き継ぎつつTrapっぽいビートにしようと思って切り貼りしたら、また拍子を合わせるときの歪み(?)からか面白い感じになったのでそのまま進めました。Trap、8(3+5)/4にきこえるんですが、この曲は3の後のキックが本来(?)くるところで笛がポピッポとなって延長されて、4.5+1.5/4(つまり9+3/8)にきこえる気がします。変拍子Trap自体は上でもあげたTomgggさんの『Journey』と『faithlessness - Tomggg Remix』があって、なんとなく意識はしてました。『Journey』についてTomgggさんがNoteを書いてくださっていて、ここらへんの記述が頭に残っていたような気もします。
さらに自分もclaveやらbossanovaを取り入れたTrapを考えていてこんなremixを作ったりしていたのですが、これをよりアップデートした曲を作りたいと思っていました。この時のノウハウでいけるんじゃないかなと思いました。
そもそも異なるジャンルをミックスする頭の使い方?みたいなものもこの記事から学んだ気がして、本当に感謝……
Trapに内包されているハーフテンポと倍のテンポのリズム構造が好きなのですが、そこをぶち抜く7/8拍子がメインのリズムになっています。(この曲のテンポは95 or 190でやたらあげてしまった)縦ノリにしては早く、ハーフでとるとシンコペーションで前にくってるのでコケそうになる楽しいビートができました。
Trapの面白味ってこうよねというはこれで理解した気がします。
2B
1Bのコピペ。複雑なので辺にこねるより単に繰り返した方が良いと判断しました。
2nd drop
基本的に1dropを書き出したものを気合で切り刻んで、パーカッションやベースなどを少し追加しています。最後の方はグリッドも無視していい感じになるように置きました。

- dj newtown - flying between stars
- Stream Sister, Friend, Lover (WACKO YASUNA edit) 2016 revised by WACKO YASUNA | Listen online for free on SoundCloud
そもそもカットアップっておもしろいな~となったのはin the blue shirtさんのこの動画
もっと言えば、そもそも音楽作るときのおもしろさを言語化するのって大切だな~と思ったきっかけでもあり感謝……
グリッド無視してビート組むのはluminescence ‑ 曲・歌詞:ISLTR, nxvb | Spotifyが好き過ぎていつかやりたいと思っていて、ちょっとだけ入れてみました。ところでluminescenceはグリッドの秩序破壊してから戻ってくるところが一番気持ちいい気がして、そういうのもやってみたいものです……
バイブス
作曲がどうとか編曲がどうとかサウンドがどうとかいうよりもっと漠然とバイブス面
- 非合成音声
- in the blue shirtさん、Kabanaguさん、中村佳穂さん辺りをこの時期めちゃくちゃ聴いてたので多分影響受けてます。
- 合成音声
- 一千光年
- 説明不要の大名曲。前回2023春のボカコレでこれにマジでくらってしまい、合成音声頑張ろう、次もボカコレ出そうという気持ちになりました。
- 説明不要の大名曲。前回2023春のボカコレでこれにマジでくらってしまい、合成音声頑張ろう、次もボカコレ出そうという気持ちになりました。
- ストリーミング・ドリーミング
- という曲があり、聴いてください。
open.spotify.com
- という曲があり、聴いてください。
他
- Tomggg & ena mori / いちごミルク Remix Project
- stemが配布されリミックスを公募するという企画がありました。結局形にならなく公開できなかったのですが、めちゃくちゃ学びになりました。
- THREE THE HARDWAR
おわり
おわりです。僕自身好きなアーティストのこういう記事を読んで育ったので、僕の曲を面白いと思ってくれる人の役に立てば幸いです。ところで書いていて自分の思考を整理するのにも役立ったのでそれも良かったです。